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新年度は慌てず無理せずマイペースで

学生なら入学や進級、社会人なら入社や転勤などで環境が大きく変わるこの時期。緊張と張り切りすぎで、4月後半に体調を崩す人が少なくありません。この症状を、私は「スプリング・フィーバー」と呼んでいます。

スプリング・フィーバーとは???

皆さんご存じの「五月病」は、新しい環境や人間関係に馴染めず、いわゆる適応障害を起こし、抑うつ的になる症状です。以前は「うつ病は心の風邪、誰でもなり得る」といわれましたが、そのまま退学や退社する人も珍しくありません。そのため今ではそんな軽いものではなく、もっと重症だという考え方が定説になっています。

「スプリング・フィーバー」は、そんな「五月病」の前段階の症状で、何となく体がだるい、寝込むほどではないけど体調が思わしくない、など風邪をひいたときのような症状を呈します。おそらく新しい環境の負荷がかかっているうえに、ホルモンのバランスが崩れて自律神経も乱れ気味になっている状態なので、このまま放置すると「五月病」に進行する可能性があります。

肩ひじ張らず、頑張りすぎない!

環境が変わるこの時期には、無理に適応しようとするのではなく、自分のペースで背伸びしすぎず、相談できる同期の仲間や身近な上司をつくることを最初の目的とするべきです。周囲に気の許せる人がいないと、自分だけ能力がない、適応できないなどと自分を追い詰めることになりかねません。

年度始めに向けて・・・

人事労務分野の情報機関である産労総合研究所は、毎年新入社員のタイプを命名しています。2025年度(令和7年度)は「変化を呼び込む!新紙幣タイプ」

新紙幣には、偽装防止技術やユニバーサルデザインなど、最新技術が盛り込まれています。これは多様性を受け入れ、最新のITリテラシーを身につけていることを表しているそうです。また、この世代は新型コロナウィルス感染拡大を経験し、授業、受験、インターンシップ、就職活動においてオンラインが導入されました。 一方、新入社員を受け入れる側は、コミュニケーションや育成の方法を変えていくことが求められます。人との直接的なコミュニケーションが制限せざるを得なかった世代とのギャップで、双方ともに一気に「五月病」に突き進む可能性もあります。

新入社員に限らず、ひょっとしたら自分も・・・と思う人は体調をチェックしてください。

「よく眠れているか」「食欲は有るか」「イライラすることはないか」「気分が落ち込むことはないか」「これまで通りに仕事ができるか」―この5つのうち1つでも?があれば、「スプリング・フィーバー」の可能性があります。

幸いなことにゴールデンウィークがあります。「スプリング・フィーバー」を癒し、「五月病」を予防する絶好の機会です。初期のうちなら回復も容易です。
休日は仕事を離れ、ゆっくりのんびり過ごし、本来の自分を取り戻してください。

横浜鶴見リハビリテーション病院
院長 吉田 勝明